農地・水・環境保全向上対策事業の取り組みについて

湖南町舟津・農地・水環境保全会

【平成23年3月23日ラジオ放送】

担当者:湖南町舟津・農地・水環境保全会
司会者:RFCアナウンサー

司会者

農家の皆さんおはようございます。
今朝の農家の皆さんへは、土地連だよりとして農地・水・環境保全向上対策に取り組んでおられる郡山市の湖南町舟津・農地・水環境保全会をご紹介いたします。
お話は、保全会会長の菅野吉勝さんと事務局推進総括担当の佐藤稔さんにお願いします。
菅野会長さん佐藤さんおはようございます。

担当者

おはようございます。

司会者

農地・水・環境保全向上対策については、以前この番組で何度か放送させて頂きましたが、地域の農地や水路・ため池・パイプラインなどの農業施設を地域ぐるみで守る活動や農村の環境を向上させるため、様々な環境活動を行うことでしたが、菅野さん舟津農地・水・環境保全会は、どのような活動を行っているのですか。

担当者

はい、私どもの活動内容を紹介する前に郡山市湖南町舟津の一部を紹介させて頂ますが、湖南町舟津は郡山市から西に20キロの位置にあります。気候的には、会津地方の天候に左右されています。
地形は奥羽山脈と越後山脈の中間に位置しており風光明媚な所です。
福島県のほぼ中間に存在する猪苗代湖の南に舟津が位置しております。
特に舟津川が流れている舟津橋から見る磐梯山は絵を描いても撮影しても素晴らしい景観形成がなされている環境にあります。
湖南町の面積は、167.73立方キロメートルで、南北16キロメートル、東西16キロメートルで郡山市の20パーセントに当る面積を占めております。
人口は3,826人で車で市の中心までは約25分位の距離ですが、高齢化、少子化、過疎化の波が押し寄せている現状にあります。
郡山市役所地点から標高は約200メートル程あり夏は、大変涼Lい所ですが、冬季間は12月末から翌年の2月までの降雪は平均で20センチメートルがら30センチメートルほどの雪が降ります。
全国的な現象で、舟津も高齢化による稲作の維持管理、遊休畑の放棄、など若手の担い手が減少しつつあることです。
今の若い人たちは稲作作業は機械化されでおり代掻き、田植え等は機械がやるために作業が進行してますが、畑はどうしても高齢の方が耕作しているのが現状でした。
若手に聞くと畑での作業は機械化されていないことと、ナス、トマト、きゅうり、白菜、大根などは自分達の食卓に載る程度だけあれば良いとのことで、どうしても、畑仕事は、高齢者の方がやらざる得ない状況の背景にありました。
そのような中で、国の事業として始まりました農地・水・環境保全向上対策ですが、平成19年から県、市の担当者から説明会を受け舟津区の全体意識として取り組みを開始いたしました。
舟津区は、160世帯で560名の人口構成となっています。
この舟津区の組織構成は15組に分かれ組毎に組長が1年任期で統括されております。
1番組から10番組までの114名の方は農家の方々で構成され11番組から15番組までの46名の方々は非農家の方々で田圃や畑はありません。
このような組織構成を一体化した共生共同活動を推進展開を致しました。
農家の方々と非農家の方々と一緒になり開水路の泥上げ、一斉草刈り農道の砂利引き整備、遊休地畑の解消推進、対象区域104町歩の巡回点検活動、機能診断、実践活動など不具合点の計画・実行・反省の繰り返しで、区内全員参加の意識を高めながら160世帯から24名の推進役員を選任して会長は区長が兼任しながら活動を進めております。

司会者

全区民が、この事業に参加されているとのことですが主な活動は、どのようなものですか。

担当者

舟津地域は磐梯朝日国立公園の一部に該当しておりますので、猪苗代湖に流れる舟津川の汚れや腐敗成分となる恐れのある要因は取り除く活動を重点指向として取り上げこの4年間活動を推進しております。
具体的には網目のように結合されている開水路に幅、深さを測定したスークリンを取り付け開水路23地点にセットして、大排水路2箇所にも畳大2畳ほどの草止めを置き、その下側には蛇籠へ木炭15俵程入れた水質の浄化作用を工夫したりして猪苗代湖の水質改善を実践いたしております。
秋には、稲作収穫後に秋耕を行い春先田圃の藁が河川、湖に体積して腐敗しないように重点活動を行っております。

司会者

そうですか、いま猪苗代湖の水質が汚れていると報道されていますが、このような地味な活動もなされているのですね。
それから、菅野会長さん舟津農地・水・環境保全会が福島県46市町村650組織のなかで最高賞の受賞をされたとお聞きしましたが。

担当者

はい、福島県農地・水・環境保全向上対策地域協議会が主催されました農村環境向上活動部門で最高賞の受賞を頂きました。
私どもの身近な猪苗代湖が毎年汚れているとの報道に驚きがありました。
舟津川は私達の居住地を南がら北に湖へ流れる清流です。
河川には湖から遡上してくる姫鱒、ウグイ、鮒、たなご、などが生息しています。
このような生態系保存維持には、特に重点的に巡回して河川の汚れを監視しています。
また、区民が表裏一体となり河川の汚濁防止や定期的に上流地点から河川の水質検査PH,COD,などの測定ポイントを定めてこの4年聞継続して来ました。
農村環境は大変いろいろと問題がありますが、自らの古里は自らの手で守ることを合言葉に活動したこと、農業者も非農業者も共生共同活動を推進したことによる連帯意識と向上意識が浸透したことは大変な効果であったと考えます。

司会者

そうですか、福島県農地・水・環境保全向上対策地域協議会主催の最高組織団体賞とのことで、舟津区民1人1人の協力が認められたものですね。
改めておめでとうございます。
最後になりますが、お二人に今後の活動について、どのような活動を行って行くかまた、抱負などありましたらお聞かせ下さい。
菅野会長さんいかがでしょうか。

担当者

はい、舟津にあっては、この素晴らしい農村環境のなかで少子化、高齢化などは避けられない現況が続くと思いますが、この活動を起爆剤として遊休地の解消、開水路の点検整備、農道の整備、生態系の維持管理、河川の汚濁防止など、区民一丸となって自らの手でふるさとを守る取り組みを今後も地域ぐるみで推進、展開して参りたいと考えています。

司会者

次に、佐藤さんいかがですか。

担当者

はい、私も舟津農地水環境保全会の事務局として、各組の活動がスムーズに推進できるように補佐役として頑張りたいと思いますし、舟津の環境と地域資源の保全はもとより、景観維持のための区民との話し合いを通して連帯意識の高揚と実践力をさらに高める工夫をして行きたいと考えております。

司会者

ありがとうございました。
今朝の(農家の皆さんへ)は農地・水・環境保全向上対策に地域ぐるみで取り組んでいる郡山市湖南町舟津農地・水・環境保全会の菅野吉勝会長さんと事務局推進総括の佐藤稔さんにお話を伺いました。