平成28年新年あいさつ
【平成28年1月3日ラジオ放送】
福島県土地改良事業団体連合会 会長 車田 次夫
農家の皆様、平成28年の新春を迎えるにあたり、謹んでご挨拶を申し上げます。
私は、福島県土地改良事業団体連合会 会長の車田次夫でございます。
皆様におかれましては、ご壮健で良き新年を迎えられたことと、心からお慶びを申し上げます。
また、日頃より本会の業務推進に格別のご理解とご協力を頂いておりますことに、厚く御礼を申し上げます。
さて、平成26年度から、米生産コストの4割削減を目指した農地中間管理機構の創設による担い手への8割の農地集積や農地維持支払制度の創設など、新たな農業政策が展開されております。
この農業政策を着実に実現していくには、農地の大区画化や暗渠排水による汎用化、農業水利施設等の長寿命化や防災・減災対策など、農業生産基盤を整備するために必要な土地改良事業を重点的に実施していかなければなりません。
また、その土地改良事業を推進し、基幹的水利施設等を維持管理している土地改良区は、地域の農業を守る要の組織として、大変重要な役割を担っております。
本会といたしまして、土地改良事業の推進はもとより、土地改良区の運営基盤の強化を図るため、引き続き、農業用水を活用した小水力発電や土地改良施設を活用した太陽光発電等の再生可能エネルギーへの取り組みを推進するとともに、この美しい農村風景を次世代に継承し、活力ある地域農業を実現していくための多面的機能支払の推進や、地域農業の再生に必要な農業水利施設の放射性物質対策の推進に努めて参ります。
米価の下落やTPPの大筋合意など、さらに農業政策の見直しが必要となるような出来事が続く中、本会といたしましても、農業農村を取り巻く環境の変化を的確にとらえながら、市町村、土地改良区、そして地域の皆様とともに、必要な各種事業の推進に積極的に取り組んで参りますので、今後とも、ご理解とご支援を
賜りますようよろしくお願い申し上げます。
結びに、皆様にとって新しい年が幸多い年となりますようお祈り申し上げまして新年のご挨拶といたます。