平成23年新年あいさつ

【平成23年1月3日ラジオ放送】

福島県土地改良事業団体連合会 会長職務代理者 副会長 若松 昭雄

農家の皆様、新年あけましておめでとうございます。

私は、福島県土地改良事業団体連合会、愛称を「水土里ネット福島」といいますが、昨年12月1日より会長職務代理者として、その職責を努めさせていただいております副会長の若松昭雄でございます。

皆様におかれましては、ご壮健で輝かしい新年を迎えられたことと、心からお喜びを申し上げます。

また、日頃より本会の業務推進に格別のご理解とご協力を頂いておりますことに、厚く御礼を申し上げます。

さて、近年、農業を取り巻く環境は、米価の低迷や担い手不足が深刻化し、食料自給率も4割程度に低迷するなど大変厳しい状況にあります。

ご承知のように、農業農村は、国の大本であり、日本の豊かな国土や自然環境も、農業農村が健全であって初めて維持されるものであります。

しかしながら、日本の農業農村を下支えする農業農村整備事業予算は大変厳しい状況になっております。

このような、現下の農業情勢を一刻も早く打開するためには、食を巡る国際情勢も踏まえ、農業関係者の皆様とともに一致団結し、元気ある日本の農業を築いていく必要があります。

消費者に自然・安全・本物の農産物を届けるという農業の本来の使命を果たしながら、低コストで農業収益を確保することが出来る、ほ場の大区画化、さらには輪作体系の確立に向けた暗渠排水などによる水田の汎用化を最優先で構築していくことが必要であり、また、このことは、当然のことながら、担い手農家や集落営農の育成がこれまで以上に進展し、更なる地域営農の活性化に繋がっていくものと確心しております。

本会といたしましては、農業農村整備事業関係予算の確保をはじめ、農地整備の必要性、更には、今後益々需要が高まってくる農業水利施設の更新整備の必要性など、地方の実情をあらゆる機会を通じて政府や国等に対し、引き続き、強く要請していくこととしております。

更には、食料の安定供給を支えるための生産基盤の整備はもとより、農地を有効利用するための水土里情報の活用や施設管理の省力化を図るためのストックマネジメント事業に積極的に取り組むとともに、農地や農業用水などを適切に保全していくための「農地・水・環境保全向上対策」につきましても、地域の共同活動への支援や環境に優しい営農を推進するための水質モニタリング調査をはじめ、学校教育とも連携しながら、ともに様々な活動を進めて参ります。

私たちは、今後とも福島県の農業・農村の振興・発展のため、さまざまな事業に積極的に取り組んで参りますので、皆様のご理解とご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

結びに、新しい年が皆様にとって幸多い年となりますようお祈り申し上げまして新年のご挨拶といたします。