平成24年新年あいさつ

【平成24年1月3日ラジオ放送】

福島県土地改良事業団体連合会 会長 若松 昭雄

農家の皆様、平成24年の新春を迎えられましたこと、謹んでご挨拶を申し上げます。

私は、福島県土地改良事業団体連合会 会長の若松昭雄でございます。

皆様におかれましては、ご壮健で良き新年を迎えられたことと、心からお喜びを申し上げます。

また、日頃より本会の業務推進に格別のご理解とご協力を頂いておりますことに、厚く御礼を申し上げます。

さて、昨年は、3月の東日本大震災とそれに続く東京電力福島第1原子力原発事故、7月の新潟・福島豪雨災や9月の台風15号災など、私たちは、かつて経験したことない未曾有の災害に見舞われました。
これらの災害は、農地やため池、用排水路等の農業用施設など、先人たちが築き上げられた努力の結晶を一瞬のうちに破壊し、そして、これら地域の農業農村に大きな爪痕を残しました。

未だ収束の見えない原子力発電所への対応については、関係省庁が連携し、損害賠償、安全な農産物の供給、風評被害の防止等に迅速に取り組んでいるところでありますが、放射能汚染が拡散した地域における除染等については政府全体での検討の中、除染技術や作業方法の検討がなされているところであります。

本会といたしましても、津波被害を受けた沿岸部の農地を対象に、GIS(ジーアイエス)を活用した農地土壌のサンプリング調査をはじめ、被災した農地や農業用施設などの早期復旧のため、現地調査から測量設計業務に渡り、会員の皆さま方のお役に立てるよう、総力を挙げて取り組んでいるところであります。

この福島県を日本の食料供給基地として再生し、また、災害に強い地域の構築と活力ある農産業の育成は、私どもに課せられた使命でありますので、引き続き、各関係機関と密接に連携し、積極的に推進して参ります。

今日の農業農村を取り巻く環境、そして国の政策が今後、どのように展開されるのか、その動向を注視していかなければなりません。

本会としましては、このような農業情勢への様々な問題に対し、農家及び地域の皆様方の声を政府等へ、引き続き、発信して参る所存でありますので、今後とも、皆様方のご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

結びに、新しい年が皆様にとって幸多い年となりますようお祈り申し上げまして新年のご挨拶といたします。