「21世紀土地改良区創造運動の取り組み」について

【平成25年1月25日ラジオ放送】

担当者:矢吹原土地改良区 鈴木 禎一
司会者:RFCアナウンサー

司会者

農家の皆さん、おはようございます。
今朝の土地連だよりは、「水土里ネット矢吹原」矢吹原土地改良区の鈴木禎一さんにお話をお伺いします。鈴木さん、おはようございます。

担当者

おはようございます。

司会者

21世紀土地改良区創造運動の取組により東北選考会、そして、全国の中央選考会で大賞を受賞したということですが、今回、大賞を受賞したという21世紀土地改良区創造運動とは、どのようなことなのでしょうか。

担当者

私なりのイメージで説明させていただきますが、まず、土地改良区とは何か、何をしているところなのかを知ってもらうこと、そして、地域の資源となる農業施設等をみんなで守っていくため働きかけをするための活動だと考えています。
近年、農業に対する関心が薄れてきていると感じますが、そういった中で、この運動は大切なものになっていくのではないかと思います。

司会者

水土里ネット矢吹原では、21世紀土地改良区創造運動をどのようにとらえているのでしょうか。

担当者

水土里ネット矢吹原の21世紀土地改良区創造運動は「羽鳥疏水」と「開拓」がキーワードとなります。
矢吹ヶ原一帯の発展は、農民の農耕魂、開拓魂によるところですが、なによりも羽鳥疏水がなければ成し得なかったことと思います。羽鳥疏水は、昔も、今も、そして、これからも地域と共にあります。
農民の開拓に対する魂、そして子孫に豊かな台地と生活を残したいという思い、これが羽鳥疏水です。この羽鳥疏水を守り、次の世代につないでいくことは私たちの大きな仕事です。
近年は農家の数が減ってきているということもあり、「羽鳥疏水」に対する関心も低くなってきているように感じます。そこで、多くの人にもっともっと羽鳥疏水を知ってもらうと考えました。21世紀土地改良区創造運動は、そのための活動のひとつとして位置付けています。

司会者

羽鳥疏水は地域でもとても重要なものなのですね。PRをするということが21世紀土地改良区創造運動ということだと思いますが、具体的にはどんな活動をしているのか紹介していただけますか。

担当者

活動はいくつかありますが、最近、力を入れている活動は、次世代への活動として、小学校との連携による出前授業、田んぼの学校が挙げられます。小学校5年生を対象として実施していますが、出前授業は、羽鳥疏水の歴史を学ぶ講義、そして、実際に羽鳥疏水を見る施設見学を行います。そして、田んぼの学校は、田植え、稲刈り等の農業の主要作業を体験します。

司会者

その活動には、どのような効果がありますか。

担当者

子どもたちの関心は非常に高いものがあります。
この活動によって、次世代を担う子供たちが「羽鳥疏水」そして「農業」としっかりと向き合ってくれています。羽鳥疏水が未来へ向けて流れていという手ごたえを感じます。
子どもたちが自宅に帰ってから、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんに羽鳥疏水の歴史や大切さなどの話をしているという話も聞こえてきておりますが、とても嬉しいことです。
この活動の中で、子どもたちと話をすると、地域の歴史、郷土等について、しっかりと自分の頭で考え、自分の中に取り込んでいるという印象を受けます。
私たちの21世紀土地改良区創造運動が、子どもたちの郷土に対するアイディンティティ形成にも役立っていると感じます。
このようなことをとおして、少しずつですが、「羽鳥疏水」への関心が地域でも高まってきていると受け止めています。

司会者

そういったことからも21世紀土地改良区創造運動は重要なものだと言えると思いますが、今後どのように活動をしていく予定ですか。

担当者

今回、各選考会で大賞をとれたことをとても光栄に思います。羽鳥疏水に込められた多くの人たちの思い、多くの方々の支えよるのものだと思います。これを機に、活動の内容を再点検し、今後さらに良いものにしていきたいと思います。
私たちは職員数10名に満たない組織ですから、特別なことはできません。私たちが、羽鳥疏水を守り、次世代へ残していくためには、多く人たちの協力がなければ成し得ることはできません。
3.11大震災、そして原発事故の影響がまだまだ残っており、私たち職員もとても重い気持ちをもっていましたが、そんな中で、田んぼの学校で「秋に一緒に稲刈りをやろう」と子供たちが笑顔を向けてくれました。どれほど私たち職員の勇気になったかわかりません。みんながいるから、私たちはがんばれるのだと思います。
今後も地域ともっと近くなれるための21世紀土地改良区創造運動が、私たちの大きな力となってくれるものと信じています。

司会者

お話を伺い、水土里ネット矢吹原が、これまで羽鳥疏水を通して地域に大きな役割を果たしてきたかがわかりました。
そのような水土里ネット矢吹原との活動を通し、羽鳥疏水の歴史、水の大切さを学んでいる子供たちの未来が楽しみです。
今朝は「水土里ネット矢吹原」矢吹原土地改良区の鈴木禎一さんにお話をお伺いしました。