福島県土地連設立50周年記念式典開催
本会は平成20年7月14日(月曜日)福島市のウエディングエルティに於いて、設立50周年記念式典及び祝賀会を開催し、関係者約260人が出席のもと、節目の年を祝うとともに、今後も農業、農村振興に取り組む決意を新たにしました。
飯野陽一郎会長の式辞の後、本会の運営や、土地改良事業に功労のあった7個人、8団体に感謝状及び記念品を贈りました。
連合会設立当事に参事としてご尽力された105歳の佐久間和三郎さんも元気に出席され、特別功労賞を受けられました。
お祝いの言葉は、佐藤雄平知事、遠藤忠一県議会議長、白井英男喜多方市長(福島県市町村代表)、宮坂亘東北農整局長、坂本剛二衆議院議員より頂戴いたしました。
また、水資源機構の太田信介副理事長より「21世紀の農業と農村」と題して記念講演を頂き、式典の部を終了しました。
会長式辞
本日、福島県土地改良事業団体連合会設立50周年記念式典を挙行致しましたところ、公務ご多忙の中、福島県知事 佐藤雄平様、福島県議会議長 遠藤忠一様、東北農政局長 宮坂 亘様をはじめ、多数の御来賓のご臨席を賜りまして、厚く御礼申し上げます。
また、会員各位におかれましては、時節柄お忙しい中、ご出席を賜り、誠にありがとうございます。
さて、顧みますと、本会の前身は今から80年前の昭和3年2月に発足した「福島県耕地協会」でありますが、同協会は、昭和24年に制定された「土地改良法」に即応して、昭和27年6月に「福島県土地改良協会」となりました。
さらにその後の法律改正により、土地改良事業を行うものの協同組織として昭和33年3月23日に、福島県庁正庁で本会の創立総会が開催され、同年6月19日に、土地改良法に基づく公益法人として農林大臣の設立認可を得ました。
爾来50年、本会は半世紀にわたって福島県の土地改良事業の推進に携わって参りましたが、戦後の食糧増産のための緊急開拓から米の生産調整、高度成長期 やオイルショックなど社会的、経済的にも激動の時代を切り抜け、ここに設立50周年を迎えることができましたことは、これひとえに、この間、土地改良事業 に関わられた先人のご労苦、会員各位のご支援とご協力、並びに国、県はじめ関係機関・団体の皆様からの暖かいご指導ご鞭撻の賜と、心から感謝を申し上げま す。
今日、福島県内の水田は土地改良事業によって約7割が近代的なほ場となり、また、農業水利施設は、ダムや頭首工等約6,600施設、そして農業の命脈とも言える基幹的な用排水路の延長は、約千キロメートルにも及んでおります。
そして、このような農地や水利施設の整備が今日の福島県の農業生産の基盤となり、また、農村環境の形成や国土保全の上でも大きな役割を果たしていること を考えたとき、本会が、福島県の農業・農村の振興・発展にいささかなりとも寄与できたことを大きな誇りとするものであります。
一方、近年の農業農村を取り巻く環境は、農村の過疎化、高齢化、担い手の不足、耕作放棄地の増加、米価の下落など様々な課題が山積しておりますが、とり わけ今日、急速に国際的な議論の対象となった食糧問題は、食糧自給率39パーセントという我が国にとっては極めて重要な課題であります。
このような状況を見たとき、改めて農業・農村の果たしている今日的役割について国民的な理解を広めるとともに、農業農村の振興・発展を図っていくための取り組みを充実することが益々重要になっているものと強く認識しております。
このため、当会といたしましては、これまでの半世紀にわたる歴史の上に立って、今後とも福島県の農業・農村の振興・発展に寄与できるよう、役職員一体と なり、一層の努力をして参る決意でありますので、皆様方には今後ともさらなるご指導・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
また、本日は、50年前に、当時「福島県土地改良協会」の幹部職員として本会の設立にご尽力されました佐久間和三郎様はじめ、会長、副会長、専務理事と して長年にわたり会の運営にご貢献いただいた皆様、並びに、当会の各種事業の実施に当たり、長年、技術協力等をいただいた皆様に対し感謝状を贈呈し、深甚 なる敬意と感謝の意を表したいと存じます。
結びに、本日ご出席頂きました皆様方のご健勝とご発展を心よりお祈り致しまして、式辞といたします。

祝辞を述べる佐藤知事

佐久間和三郎氏(特別功労者)

記念講演「21世紀の農業と農村」
講師: 独立行政法人水資源機構
副理事長太田信介氏
感謝状贈呈者は、以下のとおりです。
1.個人
(1)特別功労者
役名 | 摘要 |
---|---|
佐久間和三郎 | 土地改良建設協会事務局長 昭和27年12月から昭和33年3月 土地連参事 昭和33年4月から昭和39年3月 |
(2)元会長・副会長・専務理事
氏名 | 摘要 |
---|---|
佐藤栄佐久 | 会長 平成7年4月から平成18年10月 |
山内辰夫 | 副会長 昭和56年7月から平成5年6月 |
黒澤清 | 副会長 平成8年4月から平成14年3月 |
原瀬善道 | 専務理事 昭和53年7月から昭和62年3月 |
佐藤芳久 | 専務理事 平成3年4月から平成8年3月 (常務理事 昭和62年4月から平成3年3月) |
高橋豊吉 | 専務理事 平成13年4月から平成17年3月 |
2.企業・団体
団体名(代表者名) | 摘要 |
---|---|
社団法人 福島県土地改良建設協会 (会長 庄司公正) |
調査設計等において現場の施工情報及び技術的な支援、協力を通して本会の業務の推進に貢献。 |
福島県土地改良専門技術者会 (会長 伊藤兼道) |
事業計画等に関する専門的な技術指導を通して本会の業務の推進に貢献。 |
福島県農業土木技術研究会 (会長 坂本宏) |
測量業務の支援及び調査設計業務の技術的協力を通して本会の業務の推進に貢献。 |
福島県土地改良団体職員連絡協議会 (会長 石神正雄) |
各種研修等を通して関係職員の技術力の向上に寄与するとともに、事業地区の情報の提供等を通して本会の業務の推進に貢献。 |
土地連OB会 (会長 佐藤武男) |
測量業務等の支援や技術指導及び後進への技術継承等に対する支援協力を通して本会の業務の推進に貢献。 |
財団法人東北電気保安協会福島事業本部 (事業本部長 佐藤秀三) |
土地改良施設の電気設備の維持管理に関する技術支援を通して本会の業務の推進に貢献。 |
有限会社 機電システム (代表取締役 菅生敏郎) |
土地改良施設の機械設備の維持管理に関する技術支援を通して本会の業務の推進に貢献。 |
福島県環境整備協同組合連合会 (会長 佐藤博) |
農業集落排水処理施設の保守点検業務に関する連携・協力を通して本会の業務の推進に貢献。 |