「水土里ウォーク・in・あだたら高原」の開催

平成16年10月2日(土曜日)、21世紀土地改良区創造運動の一環として、(主催:水土里ネット福島、後援:福島県・二本松市、共催:水土里ネット二本松市、協賛:あだたら環境農業研究会・JAみちのく安達、協力:岳温泉観光協会)「水土里ウォーク・in・あだたら高原」が、二本松市の岳温泉周辺約8キロメートルのコースで、県内各地からのウォーキング愛好家107名の参加により開催されました。
このウォーキングは、地域住民の方々に余暇を利用したウォーキング体験を通して、農業用水やその水利施設の維持管理の大切さ・大変さ等について認識を深めて頂くきっかけを提供し、土地改良区の役割・活動や農業農村の多面的機能、そして、農業農村整備事業に対する地域住民の理解を深めていただくために開催されたものです。
当日は、秋晴れの下、緑ヶ池(大和ため池)駐車場で開会式が行われ、水土里ネット福島の高橋専務理事、二本松市の三保市長、岳温泉観光協会の鈴木会長の挨拶で始まり、午前10時にウォーキングがスタートされました。
まず、親水施設の緑ヶ池(大和ため池)、鏡ヶ池を眺めながら、次に岳温泉地内を流れる原瀬川の通称「にしき谷」に建設された洪水調節と農業用水の補給を目的とした岳ダムで水土里ネット二本松の加藤係長の説明を受け、引き続きダムの提体を歩きながら「もみじ谷」の絶景を眺め、昼食場所であるスカイピアあだたらへ通じるちょっと急斜面の山道(通称「ヤレヤレ坂」)を登りましたが、やはり、山道では日頃の運動不足が試されたのではないでしょうか。午後は、二本松藩主丹羽光重公が灌漑用水として、また、城の防備、衛生、防火などのために、安達太良山の中腹から堀をつくり水を引いた二合田用水路を見学し、途中休憩を挟みながら湯の森公園に無事ゴールすることが出来ました。参加者の皆さんは、それぞれのペースで歩き、澄み切った青空の下での安達太良山の壮大な景色を堪能すると共に普段、見落としがちな地域に根ざす土地改良施設や農業農村整備事業に、歩く中でゆっくり、じっくりと触れる一日となりました。