安達太良山の水を引いた二合田用水路

二本松市は福島県中通り地方の福島市と郡山市のほぼ中間に位置し、安達太良山麓の裾野に広がる田園観光都市です。
安達太良山中腹の湧水を城下と周囲の農村に引水し、当時は城下の防衛・防火・灌漑、また生活排水を綺麗にするなどの多目的機能を考えた施設です。

どうして造られたの?

二合田用水は今から350年ほど前、藩のきまりを定めたり、城を直したり、町なみを整えたりして、二本松の基礎を築いた二本松の藩主(お殿様)丹羽光重翁が、お城を守るために算学者・磯村吉徳と藩士・山岡権右衛門に命じ、安達太良山の中腹から水を引かせて造らせた用水路です。
現在の霞ケ城公園の中にお城がありましたが、お城を守るには十分な水が無かったので、用水を引く計画を立てたのです。この用水は、城下の防衛・防火・灌漑用水、更には生活排水を綺麗にするなどの衛生面をも考えて造られたものです。

どんな苦労があったの?

安達太良山からの経路は険阻な山腹や傾斜地を横断する難工事であり、城の防衛をも目的としていたので構造は堅固なものが要求されました。従って測量設計にも苦労を伴ったといわれています。
特に水路の測量は夜間、数人の人夫に提灯を持たせ、その中間に線香を持ったものを配置し盆に水を満たした水平盤を提灯と線香が作る光を一致させて盆の水が流れ出すか否かによって高低を計ったといわれています。
また、工事は幕府の許可を得ないものであったため、秘密を守るために「罪人が逃げ出したので、藩は山狩りを行っている」との噂を流したとも伝えられています。

霞ケ城公園(るり池)の写真

霞ケ城公園(るり池)

どんな施設なの?

二合田用水は二本松市の北東部を中心に全長18キロメートルを流れる灌漑用水路です。
安達太良山中腹の烏川上流を水源とし、山腹、斜面を流れ、岳ダムの分水と合流し、二本松市、岳下地区、塩沢地区及び旧市内と安達町の一部を受益地としています。

用水路上流部に残る石積み水路の写真

用水路上流部に残る石積み水路

そのあとどうなったの?

現在の二合田用水は昭和46年から岳ダム工事に合わせ、昭和52年から水路の大改修工事を行い、平成2年までの13年間で改修工事の一切を完了し、岳ダムからの取水により四斗内分水、新田分水を経て上堰分水で旧二合田用水に合流しています。
また、維持管理委員会(24名)で管理を行い、用水の配分、分水、施設の改善等を行っております。春の刈り払い、秋の清掃などの管理も行っています。

高速道路上を通る二合田用水路の写真

高速道路上を通る二合田用水路

どこにあるの?

高村光太郎の『智恵子抄』で「あれが阿多多羅山,あの光のが阿武隈川…」、と詠まれた福島県を代表する、標高1,700メートルの安達太良山から二本松市の霞ケ城公園近郊までの全長約18キロメートル区間です。

どうやって行くの?

車で

二本松IC下車

アクセスマップ


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