母畑地区土地改良区の紹介について

【令和5年7月25日】
担当者:母畑地区土地改良区 総務課長 中村 孝之
司会者:rfcアナウンサー

司会者おはようございます。「農家の皆さんへ」の時間です。
今朝は、土地連だよりをお送りしましょう。お話は、母畑地区土地改良区 総務課長の中村 孝之さんです。
中村さん、おはようございます。

担当者おはようございます。本日はよろしくお願いします。

司会者今朝のお話は、母畑地区土地改良区についてご紹介いたします。
初めに、母畑地区土地改良区について、ご説明いただけますか。

担当者はい、母畑地区は、阿武隈山系南端、阿武隈川の東側沿いに細長く展開し、郡山市・須賀川市・玉川村・石川町・白河市・中島村の一部の6市町村にまたがっており、国営事業によって整備された受益農地約2,000haに農業用水を供給しております。

司会者国営事業について、ご説明いただけますか。

担当者この地域の特徴としまして、起伏の多い丘陵地に位置しており、標高の低い地域の多くは、主に水田として利用されていましたが、その殆どの区画は狭小で整地もされておらず、稲作に必要な水は、渓流水や小さなため池などで、慢性的な用水不足に見舞われていました。
その一方で比較的標高の高い地域では、一部は畑地として利用されていましたが、多くは水資源の乏しさから山林原野として放置されていました。
そうした中、昭和33年に県南部を襲った大旱魃を契機として、水資源の開発及び農地造成並びに区画整理を一体的に行う「国営総合農地開発事業」に対する機運が高まり、昭和44年に着手され平成9年度に完了したものです。

司会者農業用水はどのように供給されていますか。

担当者国営事業で建設された「千五沢ダム」を水源としまして、縦に細長い受益地ですから、南北に流れる幹線用水路34km、31ヵ所に設置してあるファームポンドと呼ばれる貯水槽への支線用水路24km、農地に設置してある給水栓までの末端用水路390kmのパイプラインが埋設してありまして、最終的に農地に設置してある給水栓と呼ばれる蛇口を開けると水が出る仕組みです。

司会者蛇口を開ければ水が出るのは、一般家庭の水道みたいで農家にとっては便利だと思いますが、管理はどのようにされていますか。

担当者はい、パイプラインのうち幹線用水路は国有財産でありますので、管理受託している形となります。その他の施設は国営事業完了後に譲与を受けた土地改良施設として管理しています。
また、当地域は丘陵地帯が多いので、一般的な用水路のように、高低差を利用して水を送るだけではないので、かんがい期間中はパイプラインに常に充水されている必要があります。高低差もかなりありますので、ポンプによる送水も全体の約半数を占めております。
これらの施設は、設置から既に30~40年を超えるものとなっていることから、経年劣化によるポンプの故障やパイプラインの破損による漏水など、それらの修理に係る費用が年々増加してきている状況にあります。さらに施工年度の古い地区には、未だ石綿管が埋設されており、その敷設替えなど課題は山積しております。

司会者課題があるということですが、今後どのように取り組まれていくのでしょうか。

担当者はい、実は既に事業が始まっています。管理受託施設である幹線用水路については、国道118号線やJR水郡線を横断している箇所があり、漏水事故等による第三者への被害を防ぐため、管の更新や長寿命化対策を施すための国営施設応急対策事業が令和3年度から令和9年度の期間で改修工事が行われています。
それ以外の施設についても、国や県、更には関係市町村の協力を得ながら、様々な補助事業によって組合員の新たな負担を生じることなくポンプや管路の改修・更新に取り組むことができました。

司会者ダムについてもお話を伺ってもよろしいですか。大規模な工事が行われているようですが。

担当者はい、「千五沢ダム」は農業用水のために築造された利水ダムでしたが、昭和44年国営事業着手した時は、受益面積約4,000haへ農業用水を供給するため有効貯水量11,600,000㎥の計画で造られましたが、その後の社会情勢及び農業情勢の大きな変化から、3回に亘る計画変更があり、約半分の貯水量6,200,000㎥で運用することになりました。しかし、残りの約半分5,400,000㎥の空き容量を有効利用することができないか検討を重ね、将来的に治水活用することで農水省と福島県との共同施設とすることとなったものです。
今回、治水機能を持たせるための工事を福島県が行っていまして、来年3月に完成を迎える予定となっています。洪水吐の形状が全国でも珍しいラビリンス型となっています。

司会者ダムはどなたでも見学することは可能ですか。

担当者現在は工事期間中ですので、制限はありますが、ダムを見下ろせる展望広場は平日の日中であれば自由に見学できます。
また、ダムカードも配布していますので、機会があれば是非いらしてください。

司会者今朝のお話は、母畑地区土地改良区 総務課長 中村 孝之さんでした。ありがとうございました。

担当者ありがとうございました。