「水土里(みどり)を育む普及促進事業」について

【令和6年12月26日】
担当者:只見町土地改良区 滝沢 智宏
司会者:rfcアナウンサー

司会者おはようございます。「農家の皆さんへ」の時間です。
今朝は、土地連だよりをお送りします。
お話は、只見町土地改良区の滝沢智宏(たきざわともひろ)さんに伺います。
滝沢さん、おはようございます。

担当者おはようございます。本日はよろしくお願いいたします。

司会者今朝は「水土里(みどり)を育む普及促進事業」についてお話を伺います。
この水土里を育む普及促進事業とは、どのような内容なのでしょうか。

担当者はい。 この事業は、日常生活において水の恩恵を受けている地域の農業者や地域住民、県産農産物の消費者などが、交流を通して農業農村を取り巻く現状や課題について理解を深めるため、農村地域や農業用施設を題材にした体験学習や広報イベントの実施などを支援し、農村地域の活性化を図ることを目的としております。
今回、只見町土地改良区ではこの「水土里を育む普及促進事業」を活用し、現在、農地中間管理機構関連農地整備事業を実施している只見地区にて、只見小学校の全学年の児童を対象にした「水の郷(みずのさと)学習会 i n 只見」を開催いたしました。

司会者「水の郷学習会」はどのような内容だったのでしょうか。

担当者はい。今回はアクアマリンふくしまや只見町ブナセンターから講師をお招きし、只見小の全学年を対象とした「只見用水沿線生き物調査」を実施しました。豊富な雪解け水が流れ込む田んぼのなかにはどんな生き物がいるのか、小学生が休耕田に入って網を使って生き物を探しました。

司会者それはとても楽しそうですね。田んぼにはどのような生き物がいたのでしょうか。

担当者今回はヤゴやオオコオイムシ、トノサマガエルやアカハライモリなど約20種の生き物を確認できました。採取した生き物は水槽に入れて観察し 、アクアマリンふくしまの講師から生き物についてご説明いただきました。また、アクアマリンふくしまからタガメやナミゲンゴロウをご持参いただき、小学生はその大きさに驚いていました。

司会者子どもたちにとっては自分たちの身近な環境にいる生き物について学べる機会となりましたね。

担当者はい。さらに、只見町の農業について勉強している5・6年生に向けては、只見地区の農地整備事業について学習会を開催いたしました。福島県の担当者からは事業についてご説明いただき、地元のほ場整備推進委員長からは只見地区の農業や歴史についてお話いただきました。また、5・6年生からはたくさんの質問をいただきました。子どもたちにとっては町の農業やほ場整備事業について理解を深める機会になったかなと思います。

司会者多くの学びがあるイベントになりましたね。

担当者はい、今後も「水土里を育む普及促進事業」や農業関係団体と連携を図りながら、農業農村の持つ多面的機能について広く知っていただけるように、様々な活動を行っていきたいと思います。また、只見ユネスコエコパークを象徴する貴重な動植物を守りながら、農地整備事業を通じて只見町の農業のさらなる発展のために尽力していきたいと思います。

司会者ありがとうございました。今朝は只見町土地改良区の滝沢智宏さんにお話を伺いました。

担当者ありがとうございました。