福島水土里ネット女子会の紹介について

【令和7年2月27日】
担当者:ふくしま水土里ネット女子会 事務局 福地 真季
司会者:rfcアナウンサー

司会者おはようございます。「農家の皆さんへ」の時間です。
今朝は、土地連だよりをお送りしましょう。お話は、ふくしま水土里(みどり)ネット女子会 事務局の、福島県土地改良事業団体連合会 総務企画課の福地真季(ふくちまき)さんです。
福地さん、おはようございます。

担当者おはようございます。よろしくお願いします。

司会者今朝のお話は、ふくしま水土里ネット女子会の活動についてご紹介いただきます。初めに、ふくしま水土里ネット女子会の設立の経緯について、教えてください。

担当者はい。近年、農業・農村は、食料の生産・供給とともに、先人から続く「水」・「土」・「里」への営みを通じて、農業・農村の持つ魅力や資源への関心も高まってきています。しかし、その一方で少子高齢化・人口減少の本格化など、農業・農村を取り巻く情勢は大変厳しく、担い手不足による生産の維持や農地の荒廃・減少、また地域コミュニティの低下など深刻な問題に直面しています。
こうしたなか、国においては平成27年度に「女性活躍推進法」が施行され、成長社会の原動力として女性がその個性と能力を発揮できる「女性が輝く社会」の実現に向けた取り組みが進められるなど、女性の能力・潜在力の発揮に大きな期待が寄せられています。
そこで本県でも、県内各地で農業農村整備に取り組んでいる土地改良区の女性職員が集い、価値観を共有しつつ女性ならではの目線、視点をいかして行動・実践することで、福島の「水」「土」「里」に新たな息吹を与え、豊かで美しい農業農村を次世代に引き継いでいくため「ふくしま水土里ネット女子会」を令和4年7月1日に設立いたしました。

司会者福島県以外にも同じような組織があるのでしょうか。

担当者はい。土地改良区関係では全国で42の道府県で「水土里ネット女性の会」が設立されており、それぞれが農業農村の持続的な発展と女性が活躍できる農業農村環境づくりに取り組んでいます。

司会者それでは、ふくしま水土里ネット女子会の活動内容についてお聞かせいただけますか?

担当者はい。令和6年度の主な活動といたしましては、昨年11月15日に、郡山市にある福島県土地改良事業団体連合会県中支部で、ふくしま水土里ネット女子会地域リーダー会議を開催しました。この会議は県内各地域より1名づつ選任されております地域リーダーの皆様とともに活動内容などについて話し合うものです。会議では、これまで通りの集合研修の他に、県外視察研修、実務に役立つようにと草刈り機の安全講習やドローンの操作講習をやってみたいなど様々な意見が上がりました。

司会者それでは、その他の活動についても教えてください。

担当者はい。先ほどの地域リーダー会議でだされた意見をもとに、今年の1月28日に県外視察研修を行い、約20名の女性職員に参加いただきました。今回の視察は、小水力発電、バイオマス発電、バイオガス発電とさまざま事業を行っている栃木県那須塩原市にある那須野ヶ原土地改良区連合に伺いました。土地改良区連合の活動実績について説明を受けたほか、長年土地改良区の事務局長を務められ、現在は専務理事を努められている星野恵美子さんに土地改良における女性活躍についてお話をいただきました。土地改良の第一線で活躍されてきた女性リーダーの言葉は非常に参考になりました。
視察の後は、いちご狩りを楽しみ女性職員同士の交流を深めることができました。

司会者今後も研修会等の予定はあるのでしょうか。

担当者はい。開催時期や場所は未定ですが、今後も継続して研修会等を開催して参りたいと考えております。研修内容については、地域リーダーの皆様とともに検討し、より多くの会員の皆様に参加いただけるように考えていきたいと思います。

司会者それでは、今後の会の意気込みについてお話下さい。

担当者はい。女性の感性を土地改良に役立てるべく、講演会や研修・交流会を開催し、参加者一人ひとりのスキルアップを図りながら、会員同士のつながりを深め、業務の効率向上が図れるような活動を、地域リーダー、会員の皆様のご協力を頂きながら進めていきたいと考えております。
2025年度までに土地改良区の女性理事の割合を10%へという目標が掲げられており、各土地改良区から女性理事を選任するよう進められているところですが、令和6年10月1日現在で1.9%と目標達成に向け大変厳しい状況となっています。本会としてもさらに層が厚くなることを望むとともに、土地改良区が活性化されるよう、より一層精進してまいりますのでよろしくお願いいたします。

司会者ふくしま水土里ネット女子会の今後の活動に期待しております。今朝のお話しは、ふくしま水土里ネット女子会 事務局の福地さんでした。ありがとうございました。