東和町土地改良区の紹介について

【令和7年6月25日】
担当者:東和町土地改良区 事務局次長 森島 渉
司会者:rfcアナウンサー

司会者おはようございます。「農家の皆さんへ」の時間です。今朝は、土地連だよりを、お送りしましょう。
お話は、東和町土地改良区 事務局次長の森島 渉(もりしま わたる)さんです。森島さん、おはようございます。

担当者おはようございます。本日はよろしくお願いいたします。

司会者今朝のお話は、東和町土地改良区について、ご紹介いたします。
はじめに、東和町土地改良区について、ご説明をお願いいたします。

担当者当土地改良区は、福島県の中央部、通称「中通り地方」の北部に位置する、二本松市北東部の受益面積約270ヘクタールの農業用水を管理調整しています。改良区の設立は昭和51年4月で、針道の夏無地区の老朽ため池改修事業をはじめとして、現在まで30地区あまりの事業を実施してきました。また、当改良区は渓流水からによる供給を主水源としており、一部は地域を流れる準用河川の立石川から取水し、幹線用水路を使用し各エリアへ配分しています。
次に組織内容ですが、各地域の代表者として選挙によって選ばれた総代が37名。役員については理事8名、監事3名の計11名です。昨年12月に改選しましたが、改選にあたり当改良区初となる女性理事が誕生しました。

事務局職員は私を含め5名おりますが、専任職員ではなく兼任職員です。通常は市役所職員として業務を行っています。

司会者次に、管理されている土地改良区の施設概要について教えてください。

担当者当改良区は、ため池46箇所、揚水機5箇所、頭首工27箇所、そのほかに用水路等の維持管理を行っています。特に基幹既設である、ため池や揚水機等は、土地改良区が定期的な点検を行い機能保全に努めています。

司会者次に、土地改良区の事業を進めているうえで何か感じることはありますか。

担当者昨今、全国的な事象として、土地改良区の組合員の高齢化による離農や土地を所有しながら農業を営んでいない「非農家」が増加し、堰や水路をはじめとする土地改良施設の維持管理や更新などが適切に行えなくなるおそれが生じてきています。これから新たな改良事業に取り組むのはなかなか困難なことですので、既存の施設をいかに長持ちさせるか、そして最良の状態で次の世代に引き継ぐことができるかがとても大切だと感じており、当改良区では施設の維持管理や更新に対して補助を行っています。

司会者その補助内容とは、どのようなものか教えてください。

担当者土地改良事業で整備した施設で、農道、農業用用排水路、ため池、その他共同で利用することを目的とした施設が、災害や老朽化により破損・疲弊したものを復旧するために要した費用の2分の1以内、最大20万円まで補助を行っています。

司会者では、最後にお話ししたいことはございますか。

担当者土地改良区の施設で災害等が発生いたしますと、農村風景を形成する田畑という貴重な財産が損なわれるばかりでなく、尊い人命が脅かされる事態となってしまいます。土地改良区の組合員の皆様には災害発生の未然防止のため、平素の点検にご協力いただきたいと思います。
また、土地改良区を取り巻く環境は決して明るくはありませんが、農業用水の確保と供給、営農に資する施設保全が土地改良区の使命でありますので、今後とも、土地改良区に対するご理解、ご協力をお願いいたします。

司会者今朝のお話は、東和町土地改良区 事務局次長の森島 渉さんでした。ありがとうございました。

担当者ありがとうございました。