「矢吹原土地改良区の紹介について」
【令和8年9月30日】
担当者:矢吹原土地改良区 事業係 吉田啓恭
司会者:rfcアナウンサー
司会者 おはようございます。「農家の皆さんへ」の時間です。
今朝は土地連だよりをお送りしましょう。お話は、矢吹原土地改良区 事業係の吉田啓恭さんです。
吉田さん、おはようございます。
担当者 おはようございます。本日はよろしくお願いします。
司会者 今朝のお話は、矢吹原土地改良区についてご紹介いたします。初めに、矢吹原土地改良区について、教えてください。
担当者 はい、矢吹原土地改良区は天栄村にある「羽鳥ダム」を水源として、矢吹町や鏡石町をはじめとする6市町村に農業用水を届けている土地改良区になります。
司会者 矢吹町というと田園の町としても有名ですよね。
担当者 はい、矢吹原土地改良区の受益地はその昔、「矢吹が原」と呼ばれ、水源の無い荒れ地でした。そのため農作物もできず、農民は貧困な状況でした。
そんな中、先人たちが国営事業を立ち上げ、羽鳥ダムを造成し、荒れ地を開拓することで「矢吹が原」を豊かな田園の町にしていきました。
司会者 昔から水源の乏しい地域だったということですが、今年の夏も羽鳥ダムの渇水がニュースに取り上げられていましたよね。
担当者 はい、全国的にもダムの渇水が問題となっておりましたが、羽鳥ダムも毎年渇水が続いておりまして、組合員の皆様には節水のご協力をいただいております。
司会者 地球温暖化や異常気候などによって、今後も渇水になることが予想されますが、どのようにお考えでしょうか。
担当者 はい、現在、矢吹原土地改良区では、民間企業とタイアップして節水型の乾田直播やマイコス菌という菌根菌を使った育成、水溶性ポリマーを使って、田んぼを乾きにくくするということに取り組んでおります。
乾田直播とは文字通り節水が出来る栽培方法です。それに加えてマイコス菌を使用すると、根の発育がよくなり、土からの養分や水分の吸収がよくなります。そのため渇水で水が不足しても、稲の成長へのダメージを軽減する効果が期待できます。
また、水溶性ポリマーについては、中干しの前に田んぼにかけることで、中干期間を延長することが出来ますので、それによって節水につながっていくと考えています。
司会者 水不足に対してさまざまな取り組みをしているのですね。
担当者 そうですね。渇水であっても、農家の皆さんに水を届けるためにできる限りのことをしたいと考えています。
また、節水をチャンスに変える試みとして、J-クレジット制度も試験的に取り組み始めています。
司会者 J-クレジット制度とはどのような取り組みなのですか。
担当者 J-クレジット制度とは中干期間を延長することで、稲から出るメタンガスを削減し、削減した分を企業に買い取っていただく制度です。
今年度、矢吹原土地改良区では全体で約44haで取り組みを行い、約100万円分のカーボンクレジットを生成いたしました。
これらの取り組みは渇水対策をしながら、組合員の収入が増え、温室効果ガスを削減するという、まさに「三方良し」な取り組みだと考えておりますので、今後さらに面積を増やしていきたいと思います。
司会者 今年は昨年に比べて米価が下がってしまって、農家の皆さんが非常に苦しい状況だとニュースになっていましたが、そんな中で、少しでもプラスになるといいですね。
担当者 そうですね。今まで土地改良区の仕事といえば「水路などの補修や、農業用水を管理する」という認識が強かったかと思いますが、これからは「米作りを維持するためには何が出来るのか」を、農家の皆さんと一緒に考えていく組織でなければならないと感じております。農家の皆さんが元気であればこそ、水路の維持管理をすることも出来ますし、農業用施設を将来に引き継いでいけると思っています。
司会者 土地改良区とは水路の維持管理だけでなく、J-クレジット制度や乾田直播などの様々な取り組みを通して、農家さんを支援されているのですね。
担当者 農家さんに必要とされる土地改良区であり続けたいですね。
司会者
この放送を聞いて、矢吹原土地改良区で取り組んでいる渇水対策や、J-クレジット制度に興味を持たれる農家さんもいるのではないですか。
担当者 まずはご自身が加入されております土地改良区に相談してみてください。矢吹原土地改良区までご連絡いただければ、私たちのパートナー企業をご紹介することも出来ます。みんなで新しい取り組みが出来れば嬉しいですね。
司会者今朝のお話しは、矢吹原土地改良区 事業係の吉田啓恭さんでした。ありがとうございました。
担当者ありがとうございました。






