「安達土地改良区の紹介について」

【令和8年6月30日】
担当者:安達土地改良区 事務局次長  高野寛正
司会者:rfcアナウンサー

司会者 おはようございます。「農家の皆さんへ」の時間です。
今朝は土地連だよりをお送りしましょう。お話は、安達土地改良区 事務局次長の髙野寛正(たかの ともよし)さんです。
髙野さん、おはようございます。

担当者おはようございます。本日はよろしくお願いいたします。

司会者今朝のお話は、安達土地改良区について、ご紹介いたします。
初めに、安達土地改良区について、ご説明をお願いいたします。

担当者 はい。当改良区は、福島県中通り地方の北部、二本松市に位置しており、昭和28年3月に設立されました。今年で設立から70年以上の歴史を持つ組織です。
受益地は、二本松市の安達地域全域のほか、二本松地域及び福島市の一部地域を含む、約1,500ヘクタールにわたる広大な区域です。この地域では主に稲作と畑作が営まれていますが、近年、都市化の進展に伴い、中心部では宅地開発が活発となり、農地と住宅地が混在する形へと変わってきているという特徴があります。
当改良区の重要な役割の一つが、農業用水の確保と供給です。地域西部には山ノ入ダムが位置しており、当改良区は二本松市から委託を受けてダムの操作や維持管理を担当しています。このダムから、各用水路を通じて農業用水を安定的に供給しております。
また、東部地域では、阿武隈川からポンプで水を汲み上げ、パイプラインを通じて各用水路へ供給するなど、地域全体で農業用水の確保に取り組んでいます。このように、西部と東部の二つの水源から、きめ細かな水の供給を実現しています。
最後に、組織体制についてです。総代42名、理事15名、監事5名で運営しており、事務局には8名の職員がおります。このうち5名は二本松市役所の職員が兼任しており、市との連携を図りながら、地域の農業振興を支えています。

司会者どのような施設を管理していますか。

担当者 はい。当土地改良区では、地域の農業用水を安定供給するために、様々な水利施設を管理しています。
具体的には、揚水機2基と26箇所のため池のほか、これらの施設に水を送り届けるための用水路など、多くの重要な施設の維持管理を行っています。
これらの施設は、農業を営む皆様にとって欠かすことのできない、大切なインフラです。そのため、当土地改良区では、すべての施設を定期的に点検し、劣化や不具合がないかを確認しています。小さな問題も見逃さず、早期に対応することで、施設の機能維持と長寿命化に努めております。

司会者管理上の課題はありますか。

担当者 はい。現在、農業用の揚水機や用水路といった土地改良施設の老朽化が急速に進んでいます。施設の多くが数十年前に建設されたもので、経年劣化により機能が低下しているのが実情です。
さらに深刻なのは、農業を取り巻く環境の変化です。組合員の高齢化が進む一方で、後継者不足による離農が相次いでおり、これまで施設の維持管理を担ってきた担い手が年々減少しています。
このままでは、老朽化した施設を適切に維持管理したり、必要な更新を実施したりすることが難しくなる恐れが出てきました。こうした事態が進めば、農業用水の安定供給が脅かされるなど、地域の農業全体に深刻な影響を与える可能性があります。
そこで当改良区では、このような課題に対応するため、地元農家の皆様が主体的に土地改良施設の改良や更新に取り組めるよう、工事費用の一部を補助する支援制度を設けております。

司会者その支援制度とは、どのような内容か教えてください。

担当者 二本松市の農業施設整備補助金が交付される農業用施設の改良・補修に対し、市からの補助金に加えて、さらに2割まで上乗せする形で補助を行っており、最大で20万円をサポートしています。補助の対象となる具体的な工事内容や、申請の手続き、必要な書類など、ご不明な点やご質問がございましたら、当改良区までお気軽にお問い合わせください。

司会者ありがたい支援制度ですね。最後に、農家の皆様へお願いがあるそうですね。

担当者 はい。近年、降雨量の減少に伴う深刻な水不足が多発しており、農業用水の不足に関する苦情やご要望が、土地改良区に数多く寄せられます。
ご存じの通り、農業用水は限られた資源です。特に上流地域にお住まいの皆様には、ご自身の農地での利用だけでなく、下流地域の農家の皆様のことも考慮した、適切で効率的な用水の利用・管理をお願いいたします。
例えば、取水時間の工夫や必要最小限の量の確保など、一つひとつの配慮が大きな力となります。このような皆様の協力があってこそ、地域全体の農業経営が守られ、安定した農業生産を実現することができます。
つきましては、上流・下流を問わず、全ての農家の皆様のご理解とご協力を心からお願いいたします。

司会者今朝のお話は、安達土地改良区 事務局次長の髙野寛正さんでした。ありがとうございました。

担当者ありがとうございました。