市民参加の田んぼアート・微生物発電について

【令和2年11月24日ラジオ放送】

担当者:NPOミッション 理事長 渡辺 香
司会者:RFCアナウンサー

担当者

おはようございます。宜しくお願いします。

司会者

まず、初めに田んぼアートを始めたきっかけを教えてください。

担当者

はい。2011年の東日本大震災の風評被害等により、農業離れ、耕作放棄による地域環境の悪化が進みました。耕作放棄の田んぼを再生し地域交流の活性化をする事は出来ないかと、田んぼアートを思いつき実行しました。

司会者

NPO法人の人達だけでは、手探りで大変だったと想像しますが、それはどのようにしたのですか。

担当者

当然、私達法人だけでは出来る事ではありませんが、幸いなことに近くに農業高校があり、学校の先生と会う機会があり、話をしたところ、私達が、引っ張られるくらい協力的で、古代米の種の収集・種蒔き・苗作り、及び、田んぼアートの絵柄も考えてくれて、背中を押してくれました。

司会者

田んぼアートの絵柄も提案してくれたのですか。教育機関との連携は、素晴らしいことですね。農家のみなさんとの繋がりはいかがだったのですか。

担当者

田んぼを再生しなければならないので、地元の土地改良区である「井上用水堰土地改良区」や農家のみなさんに話をしたら快く受け入れていただき、ありがたい事に連携して進めることに至っております。

司会者

田んぼアートを毎年続けているようですが、今までどんな方が参加していますか。

担当者

2015年から田んぼアートを始めて、今年で6回目の実施となりますが、田植えや稲刈りは、農家のみなさんはもとより、幼児を含む一般の人に参加して頂いています。苗作り・田植え・稲刈りには農業高校、工業高校に協力を頂いています。

司会者

子供たちの田植えや稲刈りは楽しそうですね。

担当者測量や物見台作りには専門の企業さんにボランテアで協力を頂いております。又、微生物発電の装置は市内の高校生と東京の大学院生にも協力を頂いて、多くの人達に支えてもらっています。

司会者東京の大学生の協力もあったのですか。どんどん協力の和が広がりますね。今話がありました、微生物発電とは、どのような発電ですか。

担当者最初に知ったのは、雑誌の記載で、興味を持って、思い切って東京薬科大学さんに電話をしたら快く受け入れて頂き、毎年ボランテアで発電装置をもって参加して頂いております。

司会者毎年ボランテアで発電装置持参の参加ですか。ありがたいことですね。

担当者更に、大学の教授から、装置をつけてLEDを点けただけでは解らない市民の方に説明しますと毎年大学院生が来てくれて、今まで小学生から高校生までに講義をして頂いており、今年は、教授自ら来て貴重な講義をして頂いております。

司会者地元の企業や教育機関との連携など幅広い活動ですね。微生物による発電について、もう少しお話を聞かせていただけますか。

担当者私達NPOミッションは、若い人に農業からサイエンスにも興味を持っていただきたいと思って活動を続けております。発電の仕組みや応用の可能性については、改めて大学院生に解りやすく話してもらいます。

司会者微生物が実際に発電しているのが解るのですか。

担当者微生物が発電するなんてピンとこないと思いますので、発電状況はLEDライトを点滅点灯する装置とデジタル時計を設置して目で見て解る様になってます。

司会者どのようにして微生物が発電しているのか興味がありますね。

担当者次の大学院生の当ラジオ番組での説明を楽しみにして下さい。

司会者ありがとうございます。楽しみにしております。

担当者NPO法人ミッションはホームページを作成して、広く一般の人に田んぼアートの発育状況を、田植えから稲刈りまでは、定期的に写真をアップして発育の変化を届けております。是非、一度見て頂くと嬉しいです。

司会者是非拝見させていただきます。収穫後の田んぼアートの管理は、どの様になってるのですか。

担当者田んぼアートの稲刈りが終わった後は蓮華の種を蒔いて、4月には蓮華の花畑を作り、なごんで頂き、その後は田んぼの肥料に役立てています。
しかし、最初は非常に旨く発芽したのですが、その後は余旨く発芽しなくて皆さんに興味を持って見学して頂くまで行っていないところです。

司会者今年もチャレンジしたのですか。

担当者はい。来年こそは、綺麗な花を咲かせ皆さんに見せたいと、思いを胸に10月25日に蓮華の種を蒔きました。地域みんなで種蒔きをしたかったのですが、今年の新型コロナの事もあったので役員で蒔きました。この内容もホームページにアップしますので、楽しみにホームページを見てください。

司会者いろいろなことにチャレンジしていらっしゃるのですね。

担当者はい。私たちの地域は、当初も申しあげましたが、耕作放棄をすることにより、ゴミの散乱などにより環境も悪化するので田んぼアートや蓮華を見に来る人が一人でも多く来ていただき、犯罪の抑制になってくれたらありがたいなと思って、今後も地域の皆さんや関係機関と一緒に歩んでいきたいと思っています。