「福島県農地・水・環境保全向上対策地域協議会」について

【平成24年8月29日ラジオ放送】

担当者:福島県土地改良事業団体連合会 農村振興部 農地・水・環境保全向上対策室 室長 鈴木 浩
司会者:RFCアナウンサー

司会者

農家の皆さんおはようございます。
今朝の土地連だよりは、福島県農地・水・環境保全向上対策地域協議会についてご紹介します。
お話は、福島県土地改良事業団体連合会、農村振興部、農地・水・環境保全向上対策室 室長の鈴木浩さんにお伺いします。
鈴木さん、おはようございます。

担当者

おはようございます。よろしくお願いします。

司会者

はじめに、福島県地域協議会の概要についてお伺いします。

担当者

はい、地域協議会は、地域の農地・農業用水等の資源と農村環境の良好な保全、質的向上を図るため、地域共同活動の推進を目的に、県単位に一つから複数設置されるもので、実施要綱において支援事業の実施主体として必須の組織となっております。

司会者

福島県の場合は、どのようになっておりますか。

担当者

福島県の地域協議会は、支援交付金を一元管理し、効率的な交付事務を実施する視点から、県単位で一つとし、また、地域における本対策の円滑な推進や、地域の創意工夫、多様な実態を踏まえた効果的な支援を行えるよう、県北・県中・県南・会津・南会津・相双及びいわきの7つの生活圏単位に支部を設けており、平成19年に設立されております。

司会者

地域協議会は、どのような組織から成り立っているのでしょうか。

担当者

はい、地域協議会は、県、本対策を実施する市町村、土地改良事業団体連合会及び農業共同組合中央会によって構成されております。

司会者

どのような、業務をなされているのでしょうか。

担当者

主な業務としまして、農地・水保全管理支払交付金の『共同活動』については、1.国・県・市町村からの交付金受け入れ、2.活動組織等の審査・承認、3.交付金の活動組織への交付、4.地域活動指針の策定、5.活動組織の実施状況の取りまとめ等が上げられます。

司会者

次に、農地・水保全管理支払交付金とは、どのような対策なのか具体的に教えてください。

担当者

はい、この対策は、農家・地域住民・自治会などで構成される活動組織が、高齢化や農家の減少により維持が困難となってきている水路等の農業用用水施設や農村の環境に係る日常の保全管理活動に対し、支援を行います。
さらに、水路等を末永く使用していくための施設の長寿命化を目的とした、集落が行う農地周りの水路・農道等の補修・更新等の活動に対しても支援を行います。

司会者

各活動に対して支援がおこなわれるとのことですが、どのようになっておりますか。

担当者

はい。まず、この対策に取り組む地域を決定します。その中にある水田、畑、草地の地目毎の合計面積に応じて支援金が交付されます。
支援金の額については、『共同活動』の場合地目毎に、10アール当たり水田4,400円、畑2,800円、草地400円となっております。
ただし、『共同活動』を5年間以上実施した組織が活動する対象農用地については、基本単価の75パーセントの水田3,300円、畑2,100円、草地300円となっております。

司会者

なぜ、5年間以上『共同活動』を取り組んだ組織については、支援金の単価が違うのですか。

担当者

はい。5年以上活動している組織は、農地・農業用水路等の日常の保全管理活動が、これまでの取り組みにより定着してきており、より効率的な取組が可能と考えられることから75パーセントの支援金でも活動が可能との考えから決定されております。

司会者

それでは、福島県内でどのくらいの地域でこの対策が行われているのですか。

担当者

この対策は、平成19年度から『農地・水・環境保全向上対策』としてスタートしました。
一部制度を見直しながら、平成23年度まで5年間、第1期対策として、県内47市町村673組織35,561ヘクタールの農用地で取り組みがおこなわれ、今年から『農地・水保全管理支払交付金』として第2期対策が平成28年度まで、5年間実施されることになりました。
第2期対策の取組組織数は、『共同活動』で、今現在40市町村570組織で33,978ヘクタールとなっております。

司会者

県内で、たくさんの組織が美しい農村を守るために活動を行っているのですね。

担当者

はい、そうです。福島地域協議会としましても、支部を通じて県内の活動組織への支援活動を行い、事業を推進してまいりますので、今後とも協力の程宜しくお願い致します。

司会者

今後、この対策を始めたいという場合には、どこに相談すればよろしいでしょうか。

担当者

『共同活動』につきましては、市町村、県の出先機関である農林事務所の農村整備部、県庁の農村振興課、福島県土地改良事業団体連合会の農地・水対策室にお問い合わせください。

司会者

ありがとうございました。
今朝の土地連だよりは、福島県農地・水・環境保全向上対策地域協議会について、福島県土地改良事業団体連合会、農村振興部、農地・水・環境保全向上対策室 室長の鈴木浩さんにお話を伺いました。