「農業農村整備事業の情報発信」について

【令和5年4月29日】
担当者:福島県農林水産部 農村計画課 技師 渡辺 彩水
司会者:rfcアナウンサー

司会者農家の皆さん、おはようございます。
今朝の土地連だよりは、「農業農村整備事業の情報発信」について、福島県農林水産部 農村計画課 渡辺 彩水(わたなべ あやみ)さんにお話しを伺います。
よろしくお願いします。

担当者おはようございます。よろしくお願いします。

司会者まずはじめに農業農村整備事業とはどのようなものか教えてください。

担当者はい。農業農村整備事業とは、田んぼや畑などの農地や取水堰や水路、ため池などの農業水利施設を整備するほか、農道などの農村環境も整備する事業などのことをいいます。たとえば、小さく散らばった農地を大区画化し、効率的で生産性の高い農作業を行えるように整備する事業や、下流に人家などがあり、決壊すると甚大な影響があるため池の整備、台風や地震、局地的な大雨によって被災した農地や農業用施設の復旧などがあげられます。

司会者ひとことに農業農村整備事業と言っても、様々なことを行っているんですね。専門性が高いと感じました。

担当者はい。私たちは、そうした農業農村整備事業の現状や取組みをよりわかりやすく、身近に感じてもらうため、昨年度から福島県農林水産部のyoutubeチャンネルを開設し、様々な動画を発信しています。

司会者福島県農林水産部のyoutubeではどのような動画を見ることができるのか教えてください。

担当者はい。たとえば、「令和4年8月3日からの大雨 災害復旧に挑む」というタイトルの動画では、昨年の8月に発生した大雨により甚大な被害を受けた喜多方市において、春までに通水するための現地の調査や測量等の災害復旧に向けた取組み状況を発信しています。

司会者なるほど。ふつうに生活していては、なかなか見ることのできない映像をyoutubeで気軽に見ることができるんですね。他にはどのような動画を見ることができますか?

担当者わたしのおすすめは「下郷町 水をめぐるウォーキング」です。
農業用水利施設からその水を使っている水田地帯を通り、ゴール地点の道の駅までの約4kmのウォ-キングを通して、140年以上の歴史を持つ「円蔵堰」の成り立ちや仕組みを学ぶことができるイベントに密着したものです。地元の子供たちなども多く参加していて、楽しいイベントの様子を発信しています。

司会者緊迫した災害復旧から楽しいイベントの様子まで、幅広い情報を発信しているんですね。

担当者はい。実はこの福島県農林水産部の公式チャンネルには「1400のネタばらし」という名前がついていて、農林水産部で行っている幅広い取組みに関する情報を全国に発信することを目標に開設されたものなんです。

司会者なるほど。「1400のネタばらし」についてもう少し詳しく教えてください。

担当者はい。「1400のネタばらし」は福島県農林水産部の約1,400人の職員ひとりひとりが自由な発想で動画を企画・作成し、福島県の各地区の特色やイベント、生産を支える取組み等の福島の魅力を伝えるため、「福島県農林水産部FA宣言」の一環で開設したものです。

司会者「FA宣言」?これはまた聞き慣れない言葉ですね。「FA宣言」とはどういったものなのでしょうか。

担当者はい。「福島県農林水産部FA宣言」は県産農林水産物のブランド力強化に向けて、農林水産物や農山漁村の魅力、各種行事、震災後の復興・風評払拭に向け懸命に努力されている生産者の皆さんの姿などを、職員自らが直接取材を行い、情報発信をする取組です。
「FA宣言」の「F」は、fukushima、林業を表すforestry、水産業を表すfishery、「A」にはappealの「A」と農業を表すagricultureの意味が含まれています。

司会者福島ならではの魅力発信のための「FA宣言」。その中の取組みのひとつが「1400のネタばらし」による動画発信なんですね。

担当者はい。そのため、「1400のネタばらし」では、福島の魅力が詰まった動画をたくさん見ることができます。今回紹介した農業農村整備に関する動画以外にも、畜産や林業、水産部門が様々な情報について発信を行っています。Youtubeで「福島県農林水産部」や「1400のネタばらし」と検索して是非ご視聴ください。

司会者農業農村整備事業の情報発信について様々な取組を行っていることがわかりました。
最後に、今季の水稲作付けに向けた農業用水について、大切なお知らせがあると聞いておりますが、どういったものですか。

担当者はい。まもなく田植えに向け本格的な農業用水の利用がはじまります。
県内の主要な農業用ダムの貯水状況は、4月15日時点の貯水率で平年は100%のところ、※87.2%と例年より※10%ほど低くなっております。
今後、農業用水の不足が懸念される状況にあります。
そこで農家の皆さんへのお願いです。
農業用水を利用する場合は、こまめに水管理を行うなど節水にご協力をお願いします。

司会者ありがとうございました。
今朝は、「農業農村整備事業の情報発信」について、 福島県農林水産部農村計画課の渡辺 彩水(わたなべ あやみ)さんにお話を伺いました。