「水土里(みどり)を育む普及促進事業」について

【令和5年12月26日】
担当者:南会津町 伊南総合支所 振興課 農林建設係
課長補佐兼農林建設係長 河原田 庄佐
司会者:RFCアナウンサー

司会者おはようございます。「農家の皆さん」の時間です。
今朝は、土地連だよりをお送りします。
お話は、南会津町伊南総合支所振興課 課長補佐兼農林建設係長 河原田 庄佐 (かわらだ しょうさ)さんに伺います。
河原田さん、おはようございます。

担当者おはようございます。本日はよろしくお願いします。

司会者今朝のお話は、「水土里(みどり)を育む普及促進事業」についてご紹介いただきます。
初めに、南会津町の概要ついてご説明いただけますか。

担当者はい。平成18年3月20日に田島町、舘岩村、伊南村、南郷村が合併し、南会津町が誕生しました。本町は、面積886.47㎢と県内では2番目に広大な面積を有しており、駒止峠と中山峠を境に、田島地域は阿賀川流域、舘岩地域、伊南地域、南郷地域は伊南川流域に分かれた農山村地帯であり、町域の92%が森林で占められています。

司会者次に、「水土里(みどり)を育む普及促進事業」について、ご説明いただけますか。

担当者はい。水土里を育む普及促進事業は、水の恩恵を受けている地域の農業従事者及び地域住民、また福島県産農産物の消費者などが、交流を通して、農業農村を取り巻く状況や課題について、更なる理解を深めるため、農村地域や農業用施設を題材にした体験学習や広報イベントを実施し、農村地域の活性化を図ることを目的としています。

司会者県内各地でさまざまなイベントが行われているということですね。
それでは、南会津町で行われたイベントについて詳しく教えて下さい。

担当者はい。今回、水土里を育む普及促進事業を活用して、南会津町伊南地域の青柳地区内を流れる滝倉川に設置してある「滝倉堰」と呼ばれる取水堰をウォーキングで巡りながら、施設の重要性や役割、維持管理等の必要性を地域住民の方に知っていただくため、イベントを実施しました。
伊南小学校児童及び保護者並びに教師、約80名に参加していただき、滝倉堰及び久川城跡を巡るウォーキングイベント「古城と堰を巡るハイキング」を開催しました。
初めに、南会津博物館伊南館にて開会式を行い、久川城跡において講師による歴史及び役割について説明を受け、散策後、滝倉堰に移動しました。
滝倉堰については、昭和40年代に設置され、受益者面積が約5haと青柳地区の農業経営には欠かすことのできない重要な農業用施設の役割を果たしています。
このイベントを通して、伊南地域の歴史及び日常生活に欠かすことのできない「水」を確保する取水堰の重要な役割等を学び、城と水との関係についても、理解を深めることができました。また、ふるさとの魅力を発見することができ、暑い中ではありましたが、有意義なイベントとして無事終了することができました。

司会者子ども達にとって、豊かな自然環境の中で実体験を通じて人と人との繋がりや自然とのふれあいを深めながら、農業や農村の大切さを知り、豊かな心を育むいい機会になった事でしょうね。

担当者はい。今回実施した水土里を育む普及促進事業において多くのことを学び、知識を習得することができました。この貴重な経験を活かし、農業団体等の関係機関との連携を図りながら、農業用施設の重要性や役割、また農地の多面的機能について多くの方に知っていただけるよう、今後も様々な活動を積極的に行っていきたいと考えます。

司会者今後の活動にも期待しております。
今朝の土地連だよりは、南会津町伊南総合支所振興課 課長補佐兼農林建設係長 河原田 庄佐さんにお話を伺いました。
河原田さんありがとうございました。

担当者ありがとうございました。