会津中央土地改良区の紹介について

【令和4年12月22日】
担当者:会津中央土地改良区 事務局長 佐藤 康義
司会者:rfcアナウンサー

司会者おはようございます。「農家の皆さんへ」の時間です。
今朝は、土地連だより をお送りしましょう。お話は、会津中央土地改良区 事務局長の 佐藤 康義 さんです。
佐藤さん、おはようございます。

担当者おはようございます。本日はよろしくお願いします。

司会者今朝のお話は、会津中央土地改良区についてご紹介いたします。
初めに、会津中央土地改良区について、ご説明いただけますか。

担当者はい、会津中央土地改良区は、会津盆地の中央を流れる阿賀川の右岸に位置し会津若松市・会津美里町・会津坂下町・湯川村の1市2町1村にまたがる受益約1,450haの農業用水を管理調整している土地改良区であります。
主に、一級河川阿賀野川水系阿賀川の馬越地区から取水した農業用水を、幹線用水路を使って各エリアへ配分する分水操作とその施設の維持管理を行っております。

司会者他の土地改良区と比べて特徴などはありますか。

担当者はい、幹線用水路がパイプラインであることは一つの特徴かと思います。取水口から末端水田までは緩やかな傾斜地でありますが延長約20㎞の距離と高低差が70mありまして、会津若松市の市街化区域も一部通っております。
そのため、18㎞に及ぶパイプラインとなっておりまして、直径最大2mもある管がご自宅の地下を通っていることもあるかもしれません。地上に見えるのが調圧水槽と呼ばれる施設だけなので、そこから突然農業用水が流れ出る光景は一般の方は不思議に思われている方も多いのではないでしょうか。

司会者突然、水路から水が湧いて出てきたら驚きますね。地下に施設があるという事ですが管理などはどのようにされていますか。

担当者はい、農業用水はたえず流れていますので田んぼの耕作が終わった秋以降に断水し調査などしております。幹線用水路は国営かんがい排水事業によって造成されたものでありまして国営財産であります。その国営財産を受託管理している形となります。
現在は平成27年度に着手された国営かんがい排水事業として阿賀川を取水源とする会津南部地区の補修事業が進められております。

司会者国営かんがい排水事業について詳しくお話しいただけますか。

担当者はい、国営かんがい排水事業(会津南部地区)と言いまして阿賀川を利用する水田、約44,310haを潤す3つの土地改良区で管理する施設を昭和52年から調査が開始され平成5年に完了した事業となります。
主な施設は頭首工と呼ばれる阿賀川を堰き止めて取水できるようにするための施設が2カ所と阿賀川より取水して流す水路が3幹線水路あります。またこれらの取水ゲートを遠隔で操作・監視するための水管理システムなどがあります。
これらの施設は既に20年を超え経年劣化や、コンクリートの欠損やひび割れ、ゲート設備の動作不良など農業用水の安定供給に支障をきたしている状況から平成27年度に事業が開始されました。

司会者現在も工事がされているという事でしょうか。

担当者はい、現在も令和6年度の完成に向けて工事が進められている状況です。
そのため、毎年この時期は農業用水を断水し工事を行っておりますので、地元の皆様にはご不便をおかけしておりまして、この場をかりまして、ご理解ご協力のほど、改めましてよろしくお願いいたします。

司会者工事のための断水なんですね。事業が完了すると解消されるのでしょうか。

担当者はい、工事期間だけとなりますので今年を含めて残すところ3年間となりました。

司会者国営かんがい排水事業は完了するとのことですが、その他の事業などはございますか。

担当者はい、現在、実施している造成事業はありませんが、管理事業としては受益地内の施設は末端水路まで多数ありますので、土地改良区と地元農家の皆さんと共同しながら施設管理をしております。

司会者施設管理とはどのようなものがありますか。

担当者はい、土地改良区が行っている施設管理は大きく2つありまして、1つは工事などの施設維持に関する管理と、もう1つは日々の通水管理であります。施設維持に関する管理は、地元でも多面的機能発揮の維持活動組織などがあり、軽微な補修は実施しいるところもございます。通水管理に関する活動は個人で実施されることが多く、当改良区では令和2年度より各地区に用排水調整委員を配置して、末端の配水調整を担っていただいております。
ここで農家の皆さんへ通水管理についてお願いがございます。

司会者どういったお願いになりますか。

担当者通水管理は稲の生育に直結するため、水量に関する土地改良区への要望が多数あります。まずは地元の用排水調整委員に相談いただき、地域での調整を心掛け、身勝手なゲート操作をしないようお願いいたします。

司会者今年の収穫は無事に終わられたと思いますが、来年以降の耕作でもぜひご協力いただきたいと思います。
今朝のお話は、会津中央土地改良区 事務局長 佐藤 康義さんでした。ありがとうございました。

担当者ありがとうございました。